殻を割った卵の中身からふ化させる実験に成功

  NHK 8月6日 4時57分
 殻を割ったニワトリの卵の中身を透明な容器に入れてひよこにふ化させる実験に千葉市の高校教諭が成功し実験で使う卵を死なせずにふ化の様子を詳しく観察する学校の授業などに応用できると期待されています。
実験に成功したのは、千葉市中央区にある県立生浜高校の田原豊教諭(60)です。
高校の生物の授業では殻を割ったニワトリの卵を使ってひよこにふ化する様子を観察しますが、成長の過程で死んでしまうため田原教諭は命を奪うことなく観察ができないか30年間にわたって実験を続けてきました。
田原教諭が実験を続けた結果、殻を割った卵の中身を通気性のよいラップフィルムやプラスチック製のコップで作った容器に入れ温度や湿度をある条件に保つことでふ化させることに成功しました。
この方法で、去年6月に初めて誕生したひなは順調に成長していて、ふ化の成功率も50%を超えるようになったということです。
この実験をまとめた論文は高校の生物の教諭で作る日本生物教育会で最高賞の「金賞」が贈られることになりました。
田原教諭は「貴重な卵が割れた場合でもこの技術を使うことで命を救うことができると思う」と話しています。


 「命を大切に」と嬉しいニュースです。
 出来ましたら、受精卵の雌の比率を増やす方法を誰か考えてください。孵化後捨てられる雄の雛が少なくなり、命が大切にされます。卵を孵化させますとほぼ半分の雄が産まれます。将来卵を産まない雄雛はその場で淘汰(殺される)されます。日本中で毎年1億以上の雄雛が孵化した時点で殺されて動物の餌になっています。