ジャンボ玉子

鶏のジャンボ玉子が時々話題に上がります。私が「にわとり屋」でこのようなニュースにめざといのかも知れませんが。4月23日の朝日新聞の「青鉛筆」にも188gのジャンボ玉子の話題が掲載されていました。
私も今までで190gを超えた卵を3回ほど見たことがあります。190gを超える卵の大きさは、テニスボールとほぼ同じ大きさになります。その卵を産んだ鶏に「ご苦労様」の一声です。私の今までの経験では、150gを超えるジャンボ玉子の殆どは3黄卵でした。
まだ産卵の安定していない産卵初期に、2−3%の確率で2黄卵の卵が産まれます。しかし3黄卵となると非常に珍しいです。そしてその3黄卵の殆どは殻の付いた70g程の普通の卵に、2個の黄身と白身が一緒になった(要するに2黄卵です)3黄卵です。3個の黄身と白身の純粋の3黄卵は、私は今までで一度しか見たことはありません。
なぜこのようなジャンボ玉子が産まれるのでしょうか?
正確なことは分かりませんが、私が思うに産卵直前の鶏に何らかの「大きな驚き」(ストレス)が加わり、その驚きにより産み落とすはずの卵が卵管を逆流し、そこに卵黄が複数(2個)排卵され、それらの卵が新しい卵殻で覆われ一個のジャンボ玉子として産卵されるようです。 
今にも産みそうな卵を人的な力で卵管を逆流させることにより、このようなジャンボ玉子を人的に作ることも出来ると思いますが、これは邪道で鶏の虐待です。あのテニスボールほどもある大きな卵を見て、それを苦しそうに産卵するであろう鶏のことを想像しますとそんな虐待は出来ません。
人間には双子や三つ子の話はありますが、鶏の2黄卵の卵を孵化しても雛は孵りません。