卵好きは要チェック!「黄身の濃さ」は味や栄養価とは無関係と判明

  マイナビニュース [2013/07/26]
卵の黄身は色が濃いほど味がよく、栄養価も高いと思っていませんか?
実は黄身の色は、与えられた飼料により大きく影響を受けるので、味や栄養価とは無関係です。黄身の色が濃いかどうかより、“飼料の安全性に気をつけるべき”です。
なぜなら、国産卵であっても、飼料の大半を輸入に頼っている状況であり、輸入される飼料用トウモロコシのほとんどは遺伝子組換えであるといわれています。つまり、“遺伝子組換え食品を直接食べなくても、卵から間接的に摂取している”ことになるのです。
■飼料の構成比
飼料には一般的に何が含まれているのでしょうか。一例では、トウモロコシや米(主原料)およそ65%、大豆及び魚がそれぞれ6%、牡蠣ガラ4%、その他19%となっています。
つまり主原料であるトウモロコシはもちろんですが、その他の構成要素の大豆なども、輸入であれば同様に気をつけなければなりません。遺伝子組み換えの危険はもちろん、農薬、放射性物質、金属などの残留有害物質の量が、国産に比べ管理しにくくなるからです。
■価格とのバランス
卵は手軽な価格で手に入る栄養食品です。ところが、その手頃な価格が遺伝子組換えトウモロコシにより実現されていたものとなると、やはり真の安全性が気になります。一般に飼料の主原料をトウモロコシにしている業者が多いのは、消費者が黄身の色が濃いものを好む傾向にあることが一因と考えられます。
実は黄身の黄色は、トウモロコシに含まれるカロチノイド色素によるものです。実際には、色を濃くするためにパプリカ、にんじん、マリーゴールドなどをエサに加えている場合もあります。そのため、飼料の主原料を米にしている生産者を選ぶことで、遺伝子組換え飼料を避ける確率は高くなります。
主原料の飼料を国産米にこだわる業者もいますが、問題は高価になることと、卵の黄身が白くなることです。だた、この場合も色素を加えれば、いくらでも黄身を黄色くすることができるので、色の問題は解決できます。
■飼料の安全性の見解
内閣府食品安全委員会は、遺伝子組み換え飼料を食べた鶏の卵の安全性に問題はないとしながらも、遺伝子組み換え技術は日々進歩しているので必要に応じて見直していくとの見解を示しています。
いかがでしたか? 飼料価格が直接卵の価格に跳ね返ってきますので、どこまで安全性を追求するかは各個人により異なるでしょう。すべての方に共通して言えるのは、ご自身の納得のできる価格の範囲で飼料へのこだわりを持つ生産者を選び、より安全な卵を手に入れることが大切です。


「遺伝子組み換えの危険はもちろん、農薬、放射性物質、金属などの残留有害物質の量が、国産に比べ管理しにくくなるからです。」・・・本当にそうなのでしょうか?
一般的な輸入農産物の検査は国産に比べて疎かになりやすいと思いますが、鶏の餌に関しては疑問が残ります。『完全配合飼料』(私は嫌いですが)は一応国の検査を受けています。それに比べて『自家配合飼料』の安全は養鶏農家の知識、常識、倫理観等にゆだねられます。真面目に養鶏の勉強をされている方も多いですが、思いつき、浅はかな知識、儲けのために「恐ろしくなるような餌」を作り、鶏に給餌している方も多いようです。 国産飼料を謳い文句にするために、鶏の肝臓や卵の品質を落とす程の米ぬかを配合している方もいます。カビた飼料、何が混ざるかわからない残飯養鶏、重金属汚染が指摘される魚のあら養鶏(残飯養鶏やあら養鶏は人間の食べられる穀類を減らし、環境のためにも私たちが直接食べられないものを再利用する養鶏と考え、消費者にも情報を与え、定期的に卵の安全検査を行うなら大賛成です)
一般に飼料の主原料をトウモロコシにしている業者が多いのは、消費者が黄身の色が濃いものを好む傾向にあることが一因と考えられます。」・・・これは違うと思います。トウモロコシのコストが他の餌に比べて安く、安定的に輸入できるからです。その証拠にトウモロコシの値段が上がれば配合比率が下がります。それから、今の黄身の色はトウモロコシの黄色ではなくパブリカ色素によるオレンジ色、または赤色です。今のトウモロコシの配合比では「黄色」にもなりません。 「遺伝子組み換え」だけを考えたら鶏の飼料として国産の米も良いですが、米は鶏の餌としてトウモロコシより勝るとは思いません。国産に拘るなら国産のトウモロコシのほうが良いはずです。収量、価格面でも国産の米と比べて遜色はないはずです。違いは農政です。水田をどうしよう、余った米は。まあそんなとこでしょう。
また「遺伝子組み換えトウモロコシにより卵の価格が手ごろ・・・」も嘘です。遺伝子組み換えトウモロコシが出来る以前から卵の価格は安値安定していました。