鳥インフル>鹿児島・出水のツル「高病原性」検出
毎日新聞 11月29日(土)20時53分配信
 環境省は29日、鹿児島県出水(いずみ)市の出水平野にいたマナヅルから、H5N8型の高病原性鳥インフルエンザウイルスを検出したと発表した。鹿児島県は全国有数の養鶏地でツルの越冬地でもある。県は29日に対策本部を設置し警戒している。環境省は12月2日に緊急調査チームを派遣する。野鳥から高病原性鳥インフルエンザウイルスが検出されたのは今季4例目。
 県対策本部はマナヅルがいた半径3キロ圏を監視区域に設定▽圏内の33養鶏場に30日に立ち入り検査▽半径10キロ圏内141の養鶏場に消石灰を配布−−するなどの防疫対策に乗り出す。
 マナヅルは衰弱しているのを監視員が見つけ、27日にインフルエンザの陽性反応があり、その後死んだ。県は28日、10キロ圏内の141の養鶏場に野鳥侵入防止用の防鳥ネットが破れていないか確認を求めるとともに、電話で聞き取り調査したが、異常があったとの報告はないという。
 農林水産省のまとめでは、鹿児島県のブロイラー飼育数は2634万羽で宮崎県に次いで全国2位、採卵鶏と種鶏は1006万1000羽で全国3位(いずれも今年2月1日現在)。出水市内ではブロイラー、採卵含め約150戸の養鶏農家が約560万羽を飼育しており、赤鶏農協の田下豊組合長(58)は「深刻な事態と受け止めている。防疫に徹するしかない。各農家に更なる注意を呼びかけたい」と話した。
 出水平野のツルは2010年12月にも鳥インフルエンザ感染が確認された。11年1月には出水市内の採卵鶏農場の養鶏も感染し、約8600羽を殺処分し、半径10キロ圏内のブロイラーと卵の移動を制限した。県は当時の被害額を約4億円と試算している。
 鹿児島県のツルと渡来地は特別天然記念物に指定されている。越冬ヅルは18季連続で1万羽を超え、11月の調査では過去最高の1万4378羽を記録。更にナベヅル、マナヅルは絶滅危惧種環境省野生生物課は「ツルの密集は感染防止の面から危険でもあり、新しい越冬地などの環境整備を検討していきたい」としている。【杣谷健太、宝満志郎、柳瀬成一郎】

世界的に流行しているH5N8型の高病原性鳥インフルエンザが日本にも入り始めています。お隣の中国、韓国では年間を通して高病原性鳥インフルエンザウイルスに汚染されていて、いつ日本に入ってきてもおかしくない状態でした。 今秋になり、鳥取、東京、千葉、そして今回の鹿児島と野鳥からH5N8型の高病原性鳥インフルエンザウイルスが確認されています。
 未だ鶏でウイルスが確認されていませんが、非常に心配な状況です。
参考までに、我が家の鶏たちは10月に行われました定期血液検査で陰性でした。