招かざる客  ウイルスによる鶏病(1)

 畑の夏野菜を枯らす強い霜はまだ降りていませんが、朝晩はめっきり寒くなりました。
 長い暑い夏から秋を飛び越えて冬が来たようです。冬には冬の楽しみがあります。
 蕪を漬けて、大根も漬けて、先日は今年初めての白菜を漬けてみました。初物の味は格別ですが、本格的な霜に当たっていない白菜の漬け物は「もう一歩」の味でした。
 里芋、八頭を食べて、小松菜、ほうれん草などの葉物が食卓を彩る季節です。
 冬はイカの塩辛を作り、ハム、ベーコン等の加工の季節です。
 先日は卵のお客さんから鮭を3匹いただき、早速鮭を3枚におろして、チャンチャン焼き用、塩鮭、みりん漬け、鍋用、鮭の骨に付いた屑肉はそぎ落としてハンバーグに加工して保存しました。
 肝心の、雌鮭の子供は(3匹とも雌鮭でした)、筋子と、イクラに加工しました。ありがとうございました。
 私の体調は今ひとつすっきりしない毎日です。


今回は鶏の病気についてでした。
 鶏たちが寝静まった夜中に突然鶏舎に侵入して、暗闇で暴れ回り、鶏たちを恐怖のどん底に落とし、多くの鶏を食い殺す狸の御家族御一行様。 
 夕暮れ、早朝に単独で行動して、忍者のように鶏舎への侵入の跡も残さずに必要な鶏1羽を鮮やかに持ち去る狐様。 
 「鶏を泥棒する」狸や狐にとっても養鶏場(人間)は危険だということは十分に理解しているようです。危険と知りつつも野生の餌が少なくなる晩秋から子供達が独り立ちする翌年の5月の初め頃までは餌に事欠き、子育てで自由に動きづらく「背に腹は変えられず」養鶏場の鶏を狙うようです。
 鶏の卵をねらう青大将を産卵箱の中で見つけますと「ギクッ」として気持ちの良いものではありませんが、1−2個の卵の被害より鶏の餌を泥棒するねずみを捕まえて食べてくれる青大将は養鶏場には益のほうが多い生き物です。
 鶏舎の金網の隙間から侵入して卵を大量に盗み、雛を殺し、鶏の餌袋を破り餌を泥棒する、やりたい放題のカラス。
 身軽で鶏舎によじ登り小さな隙間を見つけ侵入するハクビシン、空から急降下攻撃するノスリ、、、、、と、にわとり屋にとって招かざる客は多いですが、一番にわとり屋が恐れる招かざる客は「ウイルスによる鶏病」です。