東京・アンテナショップ食中毒:卵の3割、普通卵使用−−比内地鶏親子丼 /秋田

10月3日12時1分配信 毎日新聞

 県のアンテナショップ「ダイニングはな小町」(東京都港区)で食中毒が発生した「比内地鶏親子丼」について県は2日、県議会農林商工委員会で、比内地鶏の卵に通常の鶏卵を3割混ぜて調理していたことを報告した。県は「メニューに卵が100%本物とは書いておらず、不当表示とは言えない」としている。
 県食彩あきた推進室によると、2月に「比内地鶏親子丼」を提供し始めた当初は比内地鶏の卵のみを使っていたが、客から「味がくど過ぎる」と指摘され、委託運営先のエクセルコーポレーション(にかほ市)の判断で通常の鶏卵を3割混ぜて調理していた。メニューには「“日本三大地鶏”本物の比内地鶏と秋田の米をお楽しみ下さい」と記していた。
 佐々木浩二・同室長は「メニューには卵が100%本物とは書いていないので不当表示とは言えないが、誤解を与える可能性があり適切とは言えない」などとコメント。エクセル社の菊地孝一専務は取材に「メニューに記載する必要があった。管理不足だった」と陳謝した。
 食中毒の原因は、保健所の調査で親子丼と特定されたが、卵が原因かどうかは分かっていないという。【岡田悟、坂本太郎】10月3日朝刊

 昔、比内鶏を飼っていました。(比内地鶏とは違います。「比内鶏は1942年に国の天然記念物に指定され、食用にできなくなってしまい、比内鶏の特長を受け継ぐ比内地鶏が開発された」と言われていますが、天然記念物を食用にすることは禁止はされてはいなく、天然記念物であるシャモやウコッケイは普通に食用にされています。細々とですが、比内鶏を孵化をして飼い続けている人達がいます。その様な人から雛を分けて頂き私は比内鶏を飼っていました)
 比内鶏が「天然記念物」の為食べられないと言うより、比内鶏は身体も卵も小さく繁殖力も弱く「経済的に合わない」ために、雄の比内鶏と雌のロードアイランドレッドを掛け合わせ産卵力に優れ、餌効率の良い(要するに肥りやすい)一代限りの雑種、比内地鶏が産まれたようです。
 私は「比内地鶏」を食べたことはありませんが、比内鶏の肉は美味しかったです。卵も小さいですが「あっさり」としていて、黄身は甘く美味しかった記憶があります。
 はて、さて、そんなあっさりとして美味しい比内鶏の卵が、比内地鶏になると「味がくどすぎる」ようになるのでしょうか?