高病原性鳥インフルエンザの検査結果

 茨城県では毎年1回、 高病原性鳥インフルエンザの血液検査を養鶏場に義務づけています。今年は5月15日に私の養鶏場に家畜保健所の検査員がきて、採血していきました。 「韓国での高病原性鳥インフルエンザの蔓延、秋田、北海道の白鳥から検出された高病原性鳥インフルエンザウイルス」と養鶏業者を不安にさせるニュースが流れている昨今、我が家の鶏は元気ですし、高病原性鳥インフルエンザの兆候も見られないので安心して検査を受けましたが、検査の結果が出るまでは一寸落ち着きませんでした。
 その検査結果が昨日書面で頂きました。全て陰性(病気に罹っていない)でした。やれやれです。
シベリアからの渡り鳥が中国の青海湖(今回の四川大地震の近くです)に集まり、そこから東ヨーロッパ、アジアに分かれるようです。その渡り鳥の中継基地である中国が高病原性鳥インフルエンザの常在地域です。中国で高病原性鳥インフルエンザに感染したと思われる渡り鳥が朝鮮半島に渡ってきます。南北朝鮮を分けている軍事境界線地帯がそれらの渡り鳥の楽園のようです。人間を南北に分ける軍事境界線には人間が入り込めないために(人間は全ての生き物の天敵と言う人もいますが)、それらの地帯が渡り鳥の楽園になっているようです。その楽園で高病原性鳥インフルエンザウイルスの感染が広がり、韓国にそれらの渡り鳥が飛んできて高病原性鳥インフルエンザを広めているとも言われています。韓国で高病原性鳥インフルエンザが広がるのが例年の12月頃なら、韓国からの渡り鳥は日本の中国、九州地方にきます。山口県や宮崎県で流行した高病原性鳥インフルエンザは「このような渡り鳥からもたらされたのでは」と考えられています。
 そして今回は、何故か韓国で渡り鳥が北に帰り始めた4月になってから高病原性鳥インフルエンザが大流行しました。そして、北への帰り道である秋田や北海道で韓国で流行した同タイプと思われる高病原性鳥インフルエンザウイルスが白鳥から検出されました。
 「地球温暖化」ではないですが「地球は一つ」を考えさせられるこの頃です。