毒ギョーザの被害者は誰か?

 先日(16日)、今回の毒ギョーザによる薬物中毒で一時は意識不明の重体になり、病院に入院していた千葉県市川市の5歳の女児が無事退院しました。本当に良かったと思います。
 さて、今回の毒ギョーザ事件は「何故、どの様な理由で」毒物が混入したかは判明していませんが、中国での計画的な毒物混入の疑いが大きいと日本では言われています。 
もし日本で言われているように、今回の事件が計画的な毒物混入事件なら「食品テロ」と呼べるような犯罪です。そして今後もこのような犯罪は無くならないと思います。
 犯罪が疑われる事件で、その被害者がまだ入院している時点で(上記の女児です)、「我が社こそ今回の被害者」と言う中国のギョーザ製造会社の考え方には違和感を覚えました。 お国の違いなのでしょうか?では、この犯罪の被害者は誰なのでしょうか?
 上記のように中国のギョーザ製造会社でしょうか?
 オリンピックを前にして、国のメンツを潰された中国政府でしょうか?
 十数時間も立ちっぱなしで働かされ、4千ー5千個のギョーザを作らされ、一日600円ほどしかもらえず、直ぐに首を切られる中国の出稼ぎ農民でしょうか?
 親会社が「健康に悪い煙草」を販売しているので、安全には人一倍敏感な(?)JTフーズでしょうか?
「安全、安心」を売り物にしていた日本の生協でしょうか?
毒入り餃子を食べさせられた日本の消費者でしょうか?
 さて誰が被害者なのでしょうか。曖昧にすることは出来ませんが、被害者と加害者の立場が入り組んでいる今回の事件です。皆さんで考えてみてください。