鶏インフルエンザ中国で人から人に感染確認
【北京10日時事】中国江蘇省南京市で昨年、男性が鳥インフルエンザで死亡、その父親も感染した問題で、中国衛生省は10日、父親は息子との「密接な接触」によって感染したと発表した。中国で人から人への鳥インフルエンザ感染が確認されたのは初めて。ただ、ウイルスの変異は起きておらず、大規模な流行をもたらす感染ではないとしている。
 
 悲しいことですが「鶏インフルエンザ」が騒がれる季節になりました。
 記憶に新しいと思いますが昨年は宮崎、岡山で発生しました。幸いなことにまだ日本では人間に感染発病するにはいたらず、鶏の病気で収まっています。
 しかし上記のニュースのように昨年11月末現在で中国、ベトナムインドネシアなど東南アジアの国を中心に12カ国、約300人の方が鶏インフルエンザに感染して、約200人の方が亡くなっているようです。
 このように多くの国で鶏インフルエンザの感染者が出る様になりますと、ウイルスの変異から鶏インフルエンザが人間の新型インフルエンザに変異するのは時間の問題のようです。
 多くの人が海外に出かける昨今、その変異した新型インフルエンザが日本に持ち込まれる可能性も大です。(この時点では鶏の問題ではなくなっています)
 強毒性のH5N1型鳥インフルエンザウイルスが、新型になって大流行した場合、最悪の場合、政府は国内で最大約2500万人が医療機関で受診し、約64万人が死亡すると予測しています。
私にはこの予想は、日本の現在の医療、衛生環境を考えますと少々大げさかと思えますが(医療、衛生環境が未発達で、第一次世界大戦中に流行したスペイン風邪を例に取り、被害の数字を大きく載せる週刊誌等もありますが、新型インフルエンザの被害を誰も正確に予想できません)、医療、衛生環境が未発達な南の国々にとっては、マラリアエイズに続く病気になるのではと恐れます。
 現実にまだ発生していない病気をいたずらに恐れるのも異常と思いますが、風邪予防の基本として「うがい、手荒い、マスク」を心がけましょう。
今日の夜9時からNHKスペシャルドラマ・感染爆発があります。これでも見て、少し考えましょうか?