(15)デッサで

 11時半、デッサ着。約3時間の車の旅でした。
 私が密かに期待していたように、10月のデッザは日本の5月のような爽やかな気候で、照りつけるアフリカの太陽の光は強烈ですが、流れる空気はひんやりと乾燥していて心地良い町です。 
 息子の宿舎は公営住宅地内(2−30戸の住宅が建ち並んでいます)にあり、外国人と言うこともあり、宿舎内を外から覗かれないために、2mほどの茅で一面を囲った20坪程の煉瓦作りの1軒屋でした。
 窓からの不審者の進入を太い鉄骨で防御し、就寝中に万が一不審者に侵入されても大丈夫のように、ベットルームは太い鉄骨で出来たドアーで二重に守られています。
 宿舎は私が想像していたより頑丈で、綺麗で、広かったです。家の中は「男の1人所帯」を想像して頂ければそんなに間違いはありません。(笑い)
 荷物を息子の宿舎に入れて一休み。その後、畑を通って近道をして約1kmほど歩き、近くのイギリス人が経営しているポートリー(陶芸製作所)へ昼食を食べに出かけました。 洋風の食事が食べられる、レストランが併設されています。
 しゃれた陶芸品の展示室に、芝生が綺麗なレストラン。ここはマラウイと別世界です。来る人達も殆ど外国からの観光客のようです。
 昼食を終え、ポートリーの前で絵を売っている所に入り、デッサの景色を描いた絵と、マラウイの女性を力強く描いた絵を数百円で購入しました。
 画廊、画商、画家などと考えないでください。この国は第二次産業的なものが少なく、仕事がありません。ちょっと手先の器用な人は、木で彫り物をしたり、絵を描いて私のような旅行者に売っています。
 私達は息子の宿舎に戻り、息子は昼から職場に出かけたため、私は観光に動くための足もなく、今までの疲れを取るために宿舎で仮眠を取ります。
 息子の宿舎は昼間は1人お手伝いさんがいて、家の留守番をかねて家の前の畑の管理などをしてくれています。
 夜は3人の現地の人が(隣の家と2軒まとめて)夜警をしてくれていました。
 現地の農家にとっては、安定してお金が入る(月に3000円ほどです)人気の職業のようです。
息子の宿舎

イギリス人が経営している陶芸製作所

陶芸製作所に観光に来ていた女の子

息子の宿舎の近くに住んでいるマラウイの子供達とその母親

息子が飼っていた犬