土用の丑の日

 今日は土用の丑の日です。土用の丑の日になぜウナギを食べるかは「江戸時代の蘭学者、平賀源内の宣伝説」が有名です。夏バテとウナギの高栄養価が相まって「土用の丑の日にはウナギ」が庶民の生活に定着したようです。
 養鰻業者の努力や安価な輸入ウナギにより、私たち庶民も心おきなく食べられるほどウナギの値段も安くなりました。しかし今年は少々問題が起きています。 発ガン性が疑われる殺菌剤使用問題で、中国からの輸入ウナギの売れ行きが例年に比べて悪いようです。当たり前と言えば、当たり前のことですが。
 この時期、河釣りの好きなM君から那珂川の天然のウナギを頂くことがあります。頂く天然物のウナギは養殖ウナギと違い身が締まっていて、歯触りはしっかりしていますが、油は殆ど乗っていなく「これがウナギ?」と思うくらいサッパリとした味です。天然物のウナギは夏はまだまだ痩せています、産卵の秋にかけてウナギは油が乗るようです。
 私は頂いた天然のウナギは、捌いてバターとニンニクで洋風に炒めて食べます。コリコリとした歯触りと、バターで炒めたウナギの味が何ともいえません。今年はM君は仕事が忙しいらしく、我が家にウナギのお裾分けが回ってきていません。ちょっと寂しいです。
 その代わり、今年の我が家は宮崎の国産ウナギを送っていただき、早々と家族で美味しくいただきました。私は宮崎のウナギを食べて「ウナギは魚だった」とあまりにも当たり前な感想を覚えました。それほど売られている昨今のウナギは柔らかく、油っぽく、たれの味がウナギの味を消しているものが多いです。
 今日は土用の丑の日、ウナギを食べて暑い夏を元気に乗り切りましょう。