鳥インフルエンザの検査結果

 ○○殿            県北家畜保健衛生所
高病原性鳥インフルエンザに係るサーベイランス検査結果について(通知)
検査結果 陰性
 毎日元気な鶏を見ていますので病気の心配はしていませんでしたが、検査結果が来るまでは何となく落ち着きませんでした。これでやれやれです。
 しかしこの結果は、5月24日現在の我が家の鶏の抗体です。あまり難しく考えたら頭も痛くなります、胃にも穴が開きます。それほどこの鳥インフルエンザは鶏には致命的で、多くの人達に迷惑をかけます。
日本での鳥インフルエンザの感染ルートは確定されていません(中国の青海湖からの渡り鳥説が有力です)、治療方法も、防御方法も有りません。
 野鳥が鶏舎に入らないようにウインドレス鶏舎が有識者の推薦ですが、「防御は難しい」と言う説もあります。またウインドレス鶏舎では卵の品質が最悪になります。本末転倒です。
 野鳥説が有力の割りには、この病気による野鳥の大量死は確認されておらず、野鳥の流行も報告されていません。今回の宮崎や岡山の鳥インフルエンザでも、感染ルートは確定されていません。網で鶏舎をふさぎ、野鳥の進入を防御していた養鶏場の感染も報告されています。
 鶏の感染が大々的に騒がれる割りには、野鳥の感染の報告が僅かです。
 本当に分からないことの多いこの病気ですが、東南アジアや中国では人間に感染するようになり、病気が常駐して収まる気配はありません。鳥インフルエンザは世界的にも広がりを見せていますので、気を緩めることは出来ません。
 日本のような狭い国では鶏にワクチン接種は野鳥に自然感染するリスクが大きく、よほど日本中で大々的に広がらない限り、今までのように感染鶏を淘汰することが最善と思います。
 にわとり屋としては鶏を殺すのは身を切られるほど辛い仕事ですが、人間の命には代えられません。鳥インフルエンザに感染した鶏の卵や肉から人間に感染した報告は世界的にもありません。味も変わりません(笑)、安心して下さい。