カラスの悪戯

 無人さんの合鴨と同じような被害が我が家の雛にも起きました。
 二日前、息子が雛の鶏舎で足を1本無くした雛や、嘴を引きちぎられた雛を見つけました。カラスの悪戯です。
 晴天の日差しを求めて鶏舎の端で砂浴びしていた雛の足は、知らず知らずに板の僅かな隙間から外に出て、その足を外で待っていたカラスが食いちぎったようです。籾殻を突いて遊んでいた雛の嘴も板の隙間から外に出て、同じようにカラスに嘴を食いちぎられました。出血の多かった2羽の雛は、血を見て興奮した他の雛たちに殺されました。全てで10羽程の被害です。ちょっと油断を見せますとカラスは何をするか分かりません。
 頭が良いと言うよりも、毎日暇をもてあましているカラスの悪知恵には勝てません。いつも対応はカラスの後追いになりますが、あまりにひどいときはトラ鋏などの罠で人間の厳しさを見せるときもあります。
嘴をカラスに悪戯された雛

仲良く餌を食べる雛たち

 この雛たちもあと2週間ほど経ちますと(約1ヶ月齢頃)、雛たちのじゃれ合いがけんかに変わり、ささやかなけんかを始めます。この頃の雛の年齢は人間で言いますと保育園に入る3−4歳頃でしょうか。
 日々のけんかにより、雛のグループに強弱の上下関係ができはじめます。強い雛は餌の中から美味しい(栄養価の良い餌)を探して食べ、それに比例して身体も強く大きくなります。
 そして雛の強弱の上下関係は定まり、特別なことがない限り一生続くと言われています。