家畜保健所

 昨日は気温が30度近くまで上がり、一足早い『夏』を体験しました。夜も気温が余り下がらず「ああ、暑い夏の時期か」と思い、ちょっと憂鬱な夜でした。
 今日は県の家畜保健所の職員が鶏の検査、指導のために我が家に来ます。
 一昨年、茨城県で鶏インフルエンザが大流行しました。問題となっているH5N1の強毒株でなく弱毒株(H5N2)でしたが、法律に従い約600万羽の鶏が淘汰(殺された)されました。原因は「違法ワクチンの闇輸入、その使用により鶏に感染被害が拡大した」と噂されていましたが、うやむやになりました。
 茨城県は対策費として莫大な税金を使い、犯人と噂された大養鶏会社は生き残り、力の弱い養鶏場は倒産にまで追い込まれたようです。不快な幕の引き方でした。
 茨城県の鶏インフルエンザの大流行を受け、昨年から年に2回、家畜保健所の指導、検査を受けることが養鶏場の義務となりました。
春は採血(鶏の血液を採取して鶏インフルエンザの陽性反応を調べ、病気の拡大を防ぎます)と指導です。そして今日が私の家の鶏達の採血、指導日です。
鶏達は元気で病気などの問題はないと思いますが、ちょっと緊張します。
 朝10時、県の職員(獣医師)2人と市の農林課の職員の計3人が来ました。  鶏病感染予防のために職員は白いつなぎに着替え、靴も履き替え、頭には帽子をかぶり(見ているだけで暑そうです、昨日でなくて良かったと思います)、ゴム手袋をして鶏から採血します。一つの鶏舎が10万羽の大養鶏場も、我が家のように300羽の養鶏場も同じく鶏舎当たり10羽の採血です。何となく「おかしいな」と思いますが、御上のお達しです。素直に、素直に従いました。 
採血後は養鶏についての聞き取り調査、指導です。
「鶏舎の消毒は?」「していません」、「防鳥ネットは」「設置していません」、かみ合わない会話が続きました。
「ではまた秋に来ますので」と言われて、11時半頃やっと無罪放免されました。県の職員はけして強圧的な態度でなく、ソフトで優しい対応でしたが(若い女性です)、「検査、指導」に慣れていない私は冷や汗の時間でした。
 肝心な鶏インフルエンザの結果は、2週間後に判明するとの事でした。
採血される鶏