熊本県で発生した高病原性鳥インフルエンザに思うこと

今日の(16日)ラジオのNHKニュースで「高病原性鳥インフルエンザの発生した熊本の養鶏場の防鳥ネットには野鳥が侵入できる隙間がありました」とそのネットの隙間から高病原性鳥インフルエンザウイルスに汚染された野鳥が侵入したために鶏舎内の鶏達が高病原性鳥インフルエンザ感染したような報道でした。
「またか」と思いつつ、何となく腑に落ちません。
京都の大規模養鶏場で高病原性鳥インフルエンザが流行したのが確か2004年だと思います。その後も数万羽、数十万羽を飼育する養鶏場から高病原性鳥インフルエンザが流行しています。
 そのときから、専門化と言われる方々は「高病原性鳥インフルエンザウイルスに汚染された野鳥が侵入し、鶏舎内の鶏達が感染する」と考え、ウインドレス鶏舎(窓なし)を推奨して、ウインドレス鶏舎に建て替えられない養鶏場は、鶏舎を防鳥ネットで被うように指導してきました。養鶏場への直接の指導は各都道府県の家畜保健所です。
我が家は防鳥ネットで被ってはいません。防鳥ネット代が高い、雀などの小さな野鳥まで防ぐには小さな目の 防鳥ネットで被わなければなりません。
 そうするとすぐにネットはホコリなどでアミ目が塞がり風通しが悪くなり、他の病気を呼び込む危険があります。
防鳥ネットで被わない一番の原因は「専門化の意見」を信じていないからです。
もし専門家の意見が正しいなら、養鶏場の鶏が高病原性鳥インフルエンザに感染するする前に、日本の野鳥が感染して(鶏、養鶏場に比べて野鳥の数や生息地は莫大です)バタバタと死んでいくはずです。高病原性鳥インフルエンザで野鳥たちが死に絶えて、春になっても鳥たちが囀らない『沈黙の春』になるはずです。
 「いやいや、この高病原性鳥インフルエンザウイルスは鶏に感染しやすいのだ」(そんな馬鹿な話は無いと思いますが)、と言われるなら、衛生管理が行き届き、防鳥設備が完備された大規模養鶏場より、我が家のような小さな養鶏場、趣味で鶏を飼っている方々の数の方が圧倒的に多いはずです。このような養鶏場からなぜ高病原性鳥インフルエンザの発生報告がないのでしょうか。
 「健康に鶏を飼っていれば高病原性鳥インフルエンザに罹らない」などと意味不明な戯言は言いませんが、この病気には理解できないことが多いです。
 ある程度大量の鶏達が狭い空間内でウイルスのやり取りをしないとこの病気は発病しないのかも知れません。勿論、素人の考えですが。