鳥インフルエンザについて・・・・まりもさんへ(2)

 長々と書きました。(笑い)
 人間のインフルエンザも鳥インフルエンザも基本は水鳥が大昔から持っているインフルエンザウイルスの変異株のようです。過密な都市生活や人間の行動範囲の拡大、家禽、家畜の大量飼育によりインフルエンザの変異株が増えているような気もしますし、感染の拡大の早まっているようです。
 ただここで抑えておかなければならないのは、企業養鶏が今回の鳥インフルエンザの原因ではないと言うことです。(今回のH5N1ウイルスは、イギリスの企業養鶏場で作られたという人達もいますが、確たる証拠はありません)
 そして高病原性鳥インフルエンザに罹った鶏は(同じ鶏舎の鶏)2週間前後でほぼ100%死んでしまいます。またどのような飼い方(ケージ、放し飼い)、どのような餌の給餌でもウイルス感染に不公平はないようです。インドネシアなどの放し飼いの鶏も、日本の100万羽養鶏のウインドレス鶏舎でも、ウイルスが入れば同じようです。
 私はこのブログで書いてきたように「企業養鶏には問題が多い」と思いますが、1918年に流行したスペイン風邪から考えても、ヒトインフルエンザの流行を企業養鶏の責任にするのは無理があります。
 最近その企業養鶏より問題だと思うのは、多くの人達のヒトインフルエンザの流行の不安心理につけ込むように「自然に飼った鶏は高病原性鳥インフルエンザでも死なない」等ととんでも発言で一部の人達の人気を得たり、卵を高く売ろうとする『輩』もいます。このような人こそ恥を知るべきです。
 私が疑問に思っているのは、2004年に山口県でこの高病原性鳥インフルエンザが発生してから、野鳥感染がしきりに言われてきましたが、思いもほか感染した野鳥、野鳥の死がいが見つかりません。(ほとんどが北方から来た渡り鳥です)
 養鶏場の数に比べて、自然界の野鳥の数はほぼ無限にあり、ウイルスが平等に動くとしたら雀やカラスの死がいがゴロゴロでていなければなりません。そして今頃は日本中に高病原性鳥インフルエンザウイルスが蔓延しているはずです。
 今回の宮崎、愛知は前に高病原性鳥インフルエンザがでています。そして食肉処理業者が同じなどと(すべての養鶏場ではありません)、仲間内での広がりも疑われます。
 そして宮崎を挟んで鹿児島と大分で発生しています。愛知に接する三重、和歌山で発生しています。ウイルスの広がりを人間のせいにすると風評被害などが起こりやすく、無難なところで「野鳥」となるのでしょうが、何でもかんでも野鳥のせいにするのは少々無理があると思います。