農業センサス

 5年ごとに行われる「農業センサス」調査が今年行われます。(センサス・・・ 一国全体あるいは相当広範囲にわたる特定地域の人々を対象とし、政府等の公的機関が、対象のすべてについて、一定時点における基本的な諸属性を、一定期間ごとに調査すること、および調査結果を集計・整理・編集して公表したもの。日本大百科全書小学館
前回の農業センサス(2005年調査)によりますと
私が住んでいる市の基幹的農業従事者の数は、(10 a以上の露地耕作地、または年間50万円以上の農産物の販売がある者)3607名です。
 基幹的農業従事者の年齢の内訳は39歳以下が47名 (1.6%)、40−69歳が1448名(40.1%)、70歳以上が2112名(58.3%)です。平均年齢が69.9歳です。農地の約三分の一が耕作放棄されています。
 これらの農業センサスのデーターから見えてくるこの市の農業の現状は、約6割を占める70歳以上の方々が農業の中心になり、農地を維持管理している姿かと思えます。
2005年の調査から5年。農業センサスの新しいデーターが発表されるまでは断定できませんが、約6割を占める70歳以上の方々の多くが静かに農業から身を引いているように思えます。
 基幹的農業従事者の減少、高齢化が叫ばれる中で、国も、県も、市も新たな農業の担い手確保のために色々な対応を行っていますが、新規就農者が増えない(この市では年平均5名ほどです)のが現状です。
 このまま基幹的農業従事者の減少が進みますと、日本の農業が劇的な変化を求められ日は近いようです。