気味悪い?黄身なし卵…食べられるそうです

7月1日1時10分配信 読売新聞
 黄身がなく白身だけの卵が、埼玉県白岡町西の高木英明さん(68)宅で見つかった。高木さんは「食べても大丈夫か」と不思議がっている。
 高木さんによると、卵は6月22日に近くのスーパーで購入した。茨城県産で1パック6個入り。23日にゆでてスライス器にかけたところ、一つだけ断面が白身だけのものがあった。「ほかの卵より一回り小さく、何かの異常か」と驚いた。
 2007年まで県農林総合研究センター畜産研究所で卵の研究をしていた「日本養鶏協会」(東京)技術主幹の山上善久さん(62)によると、こうした卵は「無黄卵」と呼ばれ、年に数件ほど報告がある。
 通常の卵は、鶏の卵巣から排卵された卵黄が核となり、分泌された卵白に覆われることで黄身と白身ができる。しかし、体内のごく小さな組織の一部などが卵黄の代わりに核となり、卵白が核だけを包み込むことで、黄身のない無黄卵ができることがあるという。
 山上さんは「味や品質に問題はないので、安心して食べて」と話すが、高木さんは冷蔵庫に保管し、来客に見せている。「卵の話題で盛り上がり、楽しめた」と満足そうだ。 最終更新:7月1日1時10分


「年に数件ほど報告がある」とありますが、「無黄卵」は養鶏場では珍しくありません。私の農場では0.1−0.05%の確率で「無黄卵」が産卵されます。卵の大きさは25gほどから50gほどで、殆どの「無黄卵」は選別時に大きさ(重さ)ではじかれます。 外見では黄身の有無は分からないために、希に50gほどの「無黄卵」が正常卵として出荷されることがあります。