我が家の畑(2)

 開墾され運動場のように広々とした所に、切り出した雑木を利用して鶏舎を建て、家を建て、空き地は開墾して畑にし、そして20年が過ぎました。
 畑は20年間薬も金肥も使わず(それ以前も薬も金肥も使われていないと思います)、雑草と鶏糞で野菜を作ってきました。
 開墾したての数年は、ビギナーズラックも手伝い虫も雑草も少なくどんな野菜を作っても良くできました。特にスイカには良い土地のようです。その後は畑の土が豊かになったためか野菜の味が良くなりましたが、虫と少々の病気に悩まされるようになり今日まで来ています。
畑では「どんな野菜を作っても良くできました」と書きましたが、土地の中のアルミニウムイオンの為か玉ねぎとニンジンはどんなにがんばっても良くできません。
 玉ねぎは苗の時点で苗がとろけてしまいます、たくさんの玉ねぎの種を蒔き、やっと残った十数本の苗を無理矢理畑に植えて、卵より少々大きくなった程の貧弱な玉ねぎを翌年収穫します。大きさは貧弱でも精魂込めて作った玉ねぎです、自分自身の努力に感謝しつつ玉ねぎを味わえば吐き出すほど苦くて不味いです。「ならば」と思い友人の立派な玉ねぎの苗を貰って再挑戦してみても結果は同じでした。そんなことを5−6年経験して、改善がないので玉ねぎ作りをあきらめました。「あきらめました」と言ったものの、玉ねぎは我が家の野菜の中では準主役級を勤めるほど料理に使われます。
 昨年また玉ねぎ作りに挑戦して、結果は同じでした。20年間、鶏糞などを畑に入れて、リン酸を増やしてきましたが敗退です。よほど玉ねぎには向かない土地のようです。
 玉ねぎと同じように我が家の料理によく使うニンジンも同じように育ちが悪く、やっと育ったニンジンも臭くて食べられません。
 畑では「どんな野菜を作っても良くでる」と言いつつも、我が家の料理によく使うニンジンと玉ねぎは友人の有機農家から買ったり貰ったりしていました。
 今年から息子夫婦が、借りている栗山を開墾して畑を増やしました。玉ねぎの季節は(秋の9月に種を蒔きます)まだですが、春先に蒔いたニンジンが美味しく、良くできています。秋の玉ねぎの季節に向かい少し期待しています。