愛知県において発生した高病原性鳥インフルエンザの病原性の確定について

                            平成21年2月27日
                               農林水産省
愛知県豊橋市で発生した高病原性鳥インフルエンザに関して、動物衛生研究所が行った病原性の確認試験の結果、弱毒タイプであることが確認されました。
本病が弱毒タイプであることが確認されたことから、愛知県は、移動制限区域を10kmから5kmに変更しました。
本日確認された高病原性鳥インフルエンザに関して、(独)農研機構動物衛生研究所において行っていた病原性の確認試験の結果、弱毒タイプであることが確認されました。今後、さらに、分離されたウイルスの性状の検査を行い、N亜型を確認する予定です。
今後の防疫対応
(1)本病が弱毒タイプであることが確認されたことから、当初、設定していた移動制限区域を10kmから5kmに変更し、以下の防疫措置を実施することとしています。
(ア)当該農場における飼養家きんの殺処分
(イ)当該農場の消毒
(ウ)当該農場の周辺農場における移動制限
(半径5Km以内に23戸、約202万羽)
(2)農林水産省から現地に担当者を派遣しており、高病原性鳥インフルエンザ対策本部における決定事項を踏まえ、今後の防疫対応に万全を期すこととします。


愛知県の採卵用ウズラ農家で高病原性鳥インフルエンザ(H7亜型)が確認されました。H7型は日本では1925(大正14)年に発生し、その後日本ではH7型の高病原性鳥インフルエンザの発生は確認されていませんでした。アジア地域はH5N1型の強毒性の高病原性鳥インフルエンザが近年流行して、日本でも山口、京都、宮崎などで発生が確認され多くの鶏が淘汰されました。近年においてのH7型の高病原性鳥インフルエンザはヨーロッパを中心に発生が多数報告されていました。
今回の愛知県で発生した高病原性鳥インフルエンザ(H7亜型)は、近年騒がれている H5N1型の強毒タイプとは違い弱毒タイプとの発表がありました。参考までにここで言う強毒タイプや弱毒タイプは鶏に対しての毒性(死亡率など)を表し、人間には関係ありません。
 またこれらのH5型やH7型の高病原性鳥インフルエンザウイルスの場合、流行当初は弱毒であっても家きんの間で感染を繰り返すうちに数ヶ月後には強毒に変異する場合がありますので注意が必要です。