特発性顔面神経麻痺(5)

7月7日(月)七夕。
 早朝3時半、冷房の効き過ぎで「寒さ」で目が覚める。クーラーを止めてもらう。その後布団を被りながらウトウト。5時半起床。
採血、点滴。今日からプレドニン20mg。今日は午前の回診、前回の採決の結果ヘルペスが確認され、ラムゼイ・ハント症候群と言う特発性顔面神経麻痺では一番多いタイプのようだ。今週中に退院できるとの事。
 テレビも殆ど見ず、病院内をウロウロもせず、ただひたすらベットの上で1日10時間以上も読書と落語で過ごす生活は、さすがに飽きてきた。「あと1週間」と自分に言い聞かせる。
7月8日(火)私達の結婚記念日
 早朝3時、今日は寝汗をかくくらい暑くて眠れない。昨日「寒い」と言ったために冷房を高温に設定したのだろうが、「ちょうど良い温度」には設定できないのだろうか?それとも私が我が儘すぎるのだろうか?「この病院での苦しみもあと数日」と自分に言い聞かせて耐える。午後、病院内の耳鼻咽喉科に検診に行く。問診の結果26点。改善されているようだ。完治するとしても最低でも1−2ヶ月はかかると言われる。
 夕方、妻と共に入院後初めての外出。古本屋で数冊の本を仕入れて、スーパーで「寿司パック」を購入して病院に戻る。「寿司パック」を夕食に食べて、私達の結婚記念日をささやかに祝う。