特発性顔面神経麻痺(3)

6月29日(日)朝5時、起きる。
 消灯時間の夜の9時、12時、午前3時と看護師が病室をまわってくる。寝たきりの患者のおしめ替え等をするのだが、明かりを照らし「おしめを替えるからね」と元気な声を患者に掛けて作業に取りかかる。隣に寝ている私はそのつど起こされて迷惑な時間だ。「病院、共同生活」と思い我慢をする。昨日ほど酷くはないが、熟睡できず。
 6時、看護師が血圧と体温測定にまわってくる。私の口が思うようにまわらなく、看護師と上手く会話ができない。今までで最悪だ。
10時、点滴。今日は日曜日で医者の回診もなく、1階の外来受付やMRI等々もお休み。病院全体が「静かな日曜日」という感じだ。読書と落語で過ごす。左目の開け閉めが上手くできなく左目の疲れを考え、読書は1回1時間以内と自分で決める。
 6月30日(月)早朝からユーロ2008の決勝戦「スペイン対ドイツ」をテレビで見て過ごす。「点滴、読書、落語」と特に変化のない1日を過ごす。
7月1日(火)5時に起きる。
 口が上手くまわらない、左目が乾燥のためか少々痛い。最低、最悪な1日の始まりだ。 1階で心臓のエコーを撮る。回診時に医師より「血液に抗原資質有り」と言われる。膠原病予備軍と言う事なのだろうか?点滴、今日からプレドニン50mg。
 7月2日(水)4時半に起きる。
 左目も口も昨日より良し。入院してから平均5−6時間(それも定期的に起こされ、細切れにされる睡眠時間)の睡眠時間で過ごしている。昼間も眠くならず、入院前の平均9時間寝ても眠かった頃と比べると大変な違いだ。入院で緊張している?点滴のステロイドが私の睡眠に何かの作用をしている?後で少し考えてみる問題だ。
 造影剤を入れてMRI。午後、耳鼻咽喉科へ。「今日のMRIの検査の結果では脳腫瘍の疑いはない」と言われる。問診で20点。少々改善されているようだ。