韓国での強毒性鳥インフルエンザの流行

 中国、ベトナムインドネシアでは強毒性鳥インフルエンザウイルスが常在ウイルスになったようで、この三国からの強毒性鳥インフルエンザ関連のニュースは「またか」と言う慣れの気持にさせられ、あらためて驚き慌てることも少なくなりました。
 2月の中国の広東省などで強毒性鳥インフルエンザウイルスによる死者発生のニュースも「他国のこと」と聞き流し、日本では暖かな春になり、強毒性鳥インフルエンザウイルスの心配も少なくなり(人間のインフルエンザに似て、冬に発生することが多いです)「やれやれ」と胸をなで下ろしていた矢先、4月に入り韓国で強毒性鳥インフルエンザウイルス発生のニュースが飛び込んできました。噂によりますが韓国では検査を誤魔化したり、病鶏を販売(移動)したりして、ほぼ韓国全土に強毒性鳥インフルエンザウイルスを拡散させてしまったようです。
 韓国の強毒性鳥インフルエンザの流行が首都ソウルにまで拡大し、ソウル市内の公園で飼っていた観賞用のアヒルやキジ、七面鳥、鶏などにも被害が出ているようです。これらのことをうけて、野外飼育されていた家禽類約1万5千羽や、七面鳥やキジを飼育・展示しているレジャー施設の鳥類も殺処分されたようです。
 韓国での強毒性鳥インフルエンザの流行との関係は解明されていませんが、日本でも秋田、北海道と相次いで白鳥から強毒性鳥インフルエンザウイルスが確認されています。
「2月の中国、4月の韓国、そして今回の日本の白鳥」と強毒性鳥インフルエンザウイルスが動き(これらの国のウイルスの型の同一性は確認されていません)、単独では生きられない地球の国々の繋がりを考えさせられます。
このように強毒性鳥インフルエンザウイルスが常在ウイルス化してきますと、鶏を飼うことは「ロシアンルーレット」に無理矢理参加させられているような、寒々とした気持のなります。