廃鶏出し

 今日廃鶏を出しました。嵐のような雨の中、約150羽程の鶏を軽トラックに積んで、水戸の廃鶏業者まで行って来ました。木曜日に、肉として引き取る予定です。
この鶏は、産まれたばかりの雛として2年前の5月に我が家に来た鶏たちです。鶏の寿命は約15年ほどと言われています。経済動物とはいえ、2年ほどで肉にするのは少々心が痛みます。2年前の4月に実母を亡くして、葬式などでバタバタしていた頃の雛です。 長男はマラウイにいて、下の二人の息子も独身でした。そう、2年前は父はまだ健在でした。この雛が来た2年前の春はそんな時でした。
我が家に到着した雛を、餌付けをして、母親代わりの暖かい炬燵に入れて10日ほど育てて、梅雨時期の雛の病気を心配して、元気に夏の暑さを乗り越えて、生後5ヶ月ほど過ぎた晩秋の11月からこの雛達は卵を産み出しました。
本来でしたら、初産から1年ほど経過した昨年の11月頃にこの鶏は強制換羽(強制的に断食をして、羽根を生え替わらせて若返らせて「良い卵」を産ませる方法です)して、2ヶ月ほど産卵を休み、今年の1月頃からまた卵を産み始めて夏まで頑張って貰う予定の鶏でした。
それが昨年の秋以降卵が足らない日々が続き、強制換羽が出来ないまま春になってしまいました。陽の長さが延び、温度が上がる春と共に鶏たちも一斉に卵を産み始めて、やっと卵に余裕も出来たため今回は強制換羽無しで廃鶏に出すことにしました。
 同じ時期に導入した残りの半分の鶏たちには、もう少し頑張って貰う予定です。