新型インフルエンザの恐怖 について「通りすがり」さんへ

 コメント欄に書けばいいのでしょうが、あそこはスペースが小さく、見にくいので日記にしました。
 新型インフルエンザではないと思いますが、金曜日から風邪をひいています。熱はたいしたことがないのですが、鼻水がひどいです。不安を抱えて過ごす冬です。
「通りすがり」さんが言われるように、世界の多くの研究者、WHOは新型インフルエンザの世界的流行は避けられず、その被害は甚大になると予想しています。研究者のそれらの報告を受けて、テレビや新聞などでも特集が組まれています。その点から考えますと、新型インフルエンザは「確実に来る」自然災害として対処する方がよいと思います。
今回の新型インフルエンザは1997年に香港で発症し、18人感染して4人が亡くなったのが始まりと言われています。一部の研究者は警笛を鳴らしていましたが、その後新型インフルエンザによる被害が無く 忘れ去られようとしていた2004年にタイでまた発症して、17人感染で12人の死者が出ました。
そして2005年、インドネシアで20人感染して13人が亡くなっています。鶏と直接接触していない人も感染して「人から人へ」の感染が疑われました。
この時点で「世界的流行は避けられない」と 多くの研究者達の意見は一致したようです。厚生労働省のデーターですが、今回の新型インフルエンザの感染者と死亡者数は2004年46人感染、32人死亡。2005年、98人感染、43人死亡。2006年、115人感染、79人死亡。2007年86人感染、59人死亡。
 H5N1鶏インフルエンザウイルスの汚染は、ユーラシア大陸の殆どの国と、アフリカの北部の国に及んでいます。そして新型インフルエンザによる死者は、比較的公衆衛生の遅れている国でおこっています。
 香港で発症してから10年が経ちます。比較的公衆衛生の遅れた国で被害は出ていますが、初期の研究者達が恐れたほど新型インフルエンザは広がっていないように思えます。
 それは偶然なのか、神の思し召しなのか、単なる感染爆発の前段階なのかは分かりません。 ただ感染爆発が起きたときは被害が甚大になりますから、国、個人が日々から予防的対処をすることには大賛成です。
子供のために備蓄することは大賛成です。いざとなったときは国は信じられませんから。 農業はストック経済です。今は少なくなりましたが、最低でも1年分の米を保存して(正月以外は古米を食べている)新米がとれたら前年度の米を食べ始める農家もまだ残っています。水道の家が多くなりましたが「何があっても良いように 」と井戸を残している農家は多いです。蔵や物置には「捨てた方が良いのでは」と思える先祖からの農機具や、生活用品が残っています。薪も保存して、野菜も常時畑にあり、いざとなったら蕎麦を蒔けば3ヶ月で食料が手に入ります。そんな中で、農家の最大のストックは生きるための技術です。それが農業だと思いますが、フロー経済がもてはやされる現代、農家の足腰も弱くなっているようです。