(19)デッサから首都リロングウェへ

 旅行9日目。息子と共にレンタカーでデッザから首都リロングウェへ。
 マラウイは昔イギリスの植民地でしたので、車は日本と同じ左側通行です。首都の街を走る殆どの車は日本の中古車です。マラウイでは電化製品は中国製が多く「日本と言えば車、車と言えばトヨタ」とトヨタが日本の代名詞になっています。
 ベンツや三菱パジェロなどの高級車は、この国の高級官僚か、この国の最大の産業と言われる『各国の援助団体』の人達が乗っています。
 車体に日本語の会社名が入った中古車が人気で、多くのトヨタハイエースが乗り合いタクシーとして利用されています。
 この乗り合いタクシーがマラウイの都市部の交通の殆どを補っているようです。
 この国には車検制度がないのか、道を走っている車はブレーキランプが点かない、サイドミラーがない、車体が凹んでいるなどは可愛い物で、フロントガラスがない車、タイヤの溝がない車まで堂々と走っています。
 そして車が最優先される国です、車はむちゃくちゃなスピードで走ります。その結果、交通事故も多いようです。乗り合いタクシーに乗るのも命がけです。
 マラウイの乗り合いタクシーは、日本の12人乗りのタウンエースを、車内の座席を増やして1列4人(運転席も同じです)の6列、24人乗りに改造しています。
 私も乗りましたが車内では身動きも出来ません。
 比較的車高の高いタウンエースを溝のないタイヤで、24人も載せて猛スピードで走ります。(満員になるまで出発しません。呼び込み屋や、サクラの客がいて「この車が一番速く出発する」と客を引き込みます)横転事故が多いわけです。