猛暑のおかげ?

 そろそろ秋のお彼岸の入りだというのに、真夏のような猛暑日が続いています。「いい加減にせよ。しつこいぞ夏」がこの頃の偽らざる私の気持ちです。
 この連日の猛暑で秋の入りが遅れたためか、我が家の秋の果物、栗、柿、ポポの収穫が(あくまで自家用ですが)遅れています。
 先日「やっと」柿を収穫しました。我が家では甘柿用として寒冷地でも栽培できる『西村早稲』を栽培しています。干し柿用には『蜂屋』を栽培しています。
 『西村早稲』はその年の天候で、柿渋が完全に抜けないこともある「不完全甘柿」です。この地方の気候は柿栽培には適さないようで、毎年『西村早稲』は柿渋が抜ける前に熟れて柔らかくなり木から落ちてしまうか、カラスのデザートになるのが殆どです。
 我が家には植樹15年ほどの『西村早稲』が5本ほどあり、毎年多くの柿がなりますが「食べてみなければ、甘いか渋いか分からない」柿です、他人に秋の味覚のお裾分けすることもできず、我が家の食卓に上っても「はずれ」(渋が抜けていない)が多く、困りものでした。
 それが今年の猛暑のせいか柿渋がきれいに胡麻のようになり、本物の(?)甘柿が多いです。久しぶりに今年の秋は柿を堪能できそうです。
干し柿用の『蜂屋』は11月の末に収穫して、皮をむき、お湯に通して消毒をして、昼間は寒風にさらして干し柿にします。
 近年の暖冬で、干し柿も腐ったり黴びたりするのが多くなり、我が家では渋柿から水分が抜ける初期に腐らないようにと、夜、家の中に柿を入れて、風に当てて(扇風機などで)大事に、大事に干し柿にします。