炭酸ガス充てんパック卵発売 

 日清丸紅飼料(株)(山西啓士社長―本社・東京都中央区日本橋室町4−5−1)は、炭酸ガスを充てんして鶏卵の鮮度を維持する包装技術を新たに開発し、この技術を活用した「炭酸ガス充てんパック」の特殊卵を6月から発売した。
 ナイロンなどの3層構造になった特殊なフィルムで鶏卵パックを外包装し、脱酸素剤を同封。さらに炭酸ガスを充てんして密封することによって、鶏卵中の炭酸ガスの漏出を防ぎ、鶏卵の鮮度維持を実現した。この包装形態については、「殻付卵の鮮度低下防止方法」として特許を取得している。
 同社では「新しい包装技術によって、常に品質の高い、産みたてに近い卵を味わえるようになった」とし、炭酸ガス充てんパックの特殊卵「きみに愛」(赤玉、10個パック315円、6個パック255円)と、「健骨生活」(白玉、10個パック295円、6個パック235円)を、6月から全国の量販店や食品スーパーなどで販売しており、初年度は1億円の売り上げを目指す。今後は、業務用での販売も検討していくとしている。(鶏鳴新聞)

 卵の鮮度は、濃厚卵白中の炭酸ガスが時間とともに卵殻外に漏出し、卵白が水っぽくなることによって低下すると言われています。(白身が流れるようになる。産卵後の時間の経過以外にも、鶏の健康、年齢、栄養、外気温などによって鮮度は低下します。)
「ならば」と発想を転換して開発されたのが上記の技術特許のようです。
 何となく私には「美味しく卵を食べる」と言う単純なことを、こねくり回し、ゴミを増やしているように思えるのですが。
 「鶏の飼い方」と言う基本を考え、鶏にとって、卵を食べる人間にとっての幸せを考えるでなく、現在あるウインドレス鶏舎による大規模養鶏を推し進めるために、姑息な技術でゴミを増やしているように思えます。
ところで商品は販売者の責任で鮮度を維持するものと思いますが。我が家は、産卵当日か前日の卵をお客さんに配達して、鮮度の維持に努めています。
 その事を考えますと「炭酸ガス充てんパック」の経費を消費者に負担させる上記の商品は売れるのでしょうか?