8月、やっと梅雨明けしました。

 「暑くなる」かと思いますと、ちょっと不安と不快の思いが先に立つ私ですが、農業には夏は暑い方が良いようです。
先日、金砂郷のFさんが訪ねてきました。Fさんは金砂郷の山間のムラに新規就農して、一人で農業を行っている可愛い娘さんです。
 「トウモロコシはハクビシンに食べられ全滅、枝豆はお客さんからカメムシの臭いがすると言われる。夏の主力になって貰おうと思っていた野菜がだめで困っている」と明るく嘆いていました。そうです、農家はどんなときも明るく嘆くようにしましょう。それでなくても暗い話の多い昨今の農業情勢ですから。
 我が家の畑もFさんの畑と同じように杉や檜に囲まれています。杉や檜で越冬したカメムシが、毎年のように枝豆などの豆類に害を与えます。
今年の我が家の畑は冷夏のため野菜の生育は全体に遅れていますが、不思議とニジュウヤホシテントウカメムシなどの害虫が少なく、今のところ例年になく良い成績です。しかしトウモロコシはFさんと同じように全滅です。我が家の野菜は基本的に自給用と鶏用ですから、心は痛みますが、懐は痛まずにすみます。専業農家のFさんは「心も懐も」厳しい今年の夏です。
8月に入り、梅雨も明け「爆夏」が予想されます。羽で覆われた鶏には最悪の季節です。ケージの鶏は気温が32−3度から熱死がでますが、平飼いの鶏は気温が37−8度になっても熱死はしません。(今までの私の経験から)
しかし、最低気温が25度以上の日が続きますと、鶏は餌を十分に食べられないようになります。それが卵の品質や産卵率の低下に繋がります。また体力が消耗したまま日長時間が短くなる秋を迎えますと、鶏は巣に付きやすくなります。この時期は鶏の体力維持に努めましょう。