(1)ハシブトカラス

我が家には「来なくて良いのに」、もう少し積極的に「くるな」と言いたい「招かざる客」が多々います。その代表格はカラスです。
 くちばしが太目で、額からくちばしにかけて、はっきりとした段があるハシブトカラスです。雑食性のハシブトカラスは我が家が気に入ったのか、雨の日以外は毎日通って来る皆勤賞です。鶏舎に畑にと悪戯をしていきます。
特にこの5月は最悪です。カラスの産卵時期と重なるためか、はたまたほかに理由があるのか分かりませんが、午後卵採りに行くと「部屋に卵が一個もない」と言う笑えない悲劇もあります。カラスの卵泥棒です。
 鶏舎にカラスが入れるような穴がありますと、そこから忍び込み卵を盗みます。我が家の鶏も根性なしです。可愛い我が子が目の前で盗まれるのです、大声で「泥棒」と叫んだり、雄鶏は子供のために勇敢に泥棒カラスに立ち向かうべきです。まあ、鶏にそれほどの卵への思いと知恵があったら、毎日卵を鶏達に断らず「泥棒」している私も困りますが。
 カラスは盗んだ卵は近くの林に隠したり、食べたりしています。カラスは空中から卵を落とし割って、黄身だけを食べます。林に隠した卵は「カラスの浅知恵」大体隠したことを忘れるようです。
 天気の良い日に鶏を散歩に外に出しますと、雌鶏にカラスは後ろから「そーっ」と忍びより、鶏の尻をつつき、内臓まで引き出します。「卵は泥棒する、鶏は殺す」嫌われも物のハシブトカラスです。
 ハシブトカラスは雑食性ですから、畑でも悪戯をします。「もうそろそろ食べ頃かな」と思うトマトにスイカ、トウモロコシに、柿と美味しそうな物を食い荒らします。
 私は声を大にしてハシブトカラス諸君に言いたい。「ハシブト君、野菜を食べるなら私に感謝して丸ごと最後まで味わい、ほかの物は悪戯しない。我が家の野菜を食べたら、君も雑食性なので畑の草も食べて、除草に協力して欲しい」以上。