色々な卵たち 

鶏の卵は工場で作り出すような「規格品」で大きさや形を揃えることは出来ません。下の写真の様に 色々な大きさの卵が産まれます。
 左から二黄身卵(黄身が2個入った卵です。産卵が未だ安定しない若鶏に多くみられます。写真の卵は約130g)、普通の卵(約70g)、そして右端は無黄身卵(未成熟の卵黄核は有りますが、判別できない程小さいので黄身がない卵に見えます。写真の卵は約30g)、小指の様に細長い卵やしわくちゃな卵など、毎日平均すると2−3%の規格外の卵が産まれます。
 その中でも数年に1個程しか見られないのが3黄身卵です。1つの卵の中に黄身が3個となりますと最低でも卵重は150gを超えます。
 我が家で今までで一番大きかった卵は190gを超えた3黄身卵です。野球のボールを1回り小さくした程の巨大な卵で、その大きさに感激をして暫く飾っておきました。
 しかし「卵の中を見てみたい」と言う私の思いが勝り、おごそかに巨大卵を割りましたら、中から堅い殻に覆われた約100gほどの卵と1個分の黄身と白身が出てきました。
 中から出てきた100gほどの卵を割ってみますと「黄身が2個」。2黄身卵と新たな黄身が殻に覆われて、巨大な1個の卵として産まれたようです。
 この卵を産んだ鶏は、2黄身卵を産み出そうとしていたとき何らかの強烈な刺激で卵が卵管を逆戻りして、そこに新たな卵黄が落ちてきて通常のように卵黄膜で覆われ、卵殻が付き放卵されたと思われます。
 その巨大な卵を産んだ鶏の身体を考えると「ご苦労様」の一言でした。