変わる地域の景色

 ボーナス、クリスマス、正月を控えた師走は何となく人々の気持が浮き浮きして、街が賑やかな音楽と光に彩られる季節なのですが。近年の少子化に、追い打ちをかけるような不景気で師走の街はどんよりとした静寂の中で耐えています。
 日中でも駅前商店街のシャッターが下ろされたままの「景観」には慣れました。
 車社会のため、新たに作られた市役所を中心としたバイパス通りの中心街に出店していた全国チェーンのジーンズショップやおもちゃ屋が相次いで撤退したのにはちょっと驚き、この街の『少子高齢化先進地域』の現実を再確認させられています。
 卵配達などで街の中を車で走りますと、病院や医院の名前を車の横や後ろに書いた介護施設への移動車と良く出会います。介護は田舎の街の一大産業です。
 すれ違ったり、前を走る車は「青葉マーク」より「枯れ葉マーク(紅葉マーク)」の高齢者の車が多いこの頃です。「枯れ葉マーク」の車には注意が必要です。「唯我独尊」、「自分勝手」と言いますか、ウインカーも出さず急な左折に右折。黄色信号に反応してブレーキを踏んで、そのまま停止線で止まればいいのに、何をそんなに急ぐのか「行ける」ワンテンポ遅れて判断して赤信号になってから交差点に入る車。車の流れを無視した運転、、、、。「老人笑うなお前行く道」と思っていますが、時々車の中で怒鳴ってしまう私です。
 卵配達の途中に私は市の図書館に寄ります。時間は昼の11時から12時頃が多いです。 平日の昼間の図書館で、作業服などを着た私と同年代の人達をよく見かけます。ソファーに座り新聞を読んだり、ヘッドホーンをつけてビデオ見ています。何回も出会うと顔を覚えてしまいます。
 スーパーなどの入り口のベンチで談笑して一日過ごす人達、私はパチンコはしませんが、パチンコ屋の前でもベンチで1日時間を過ごす人達がいるようです。
 スーパーでの買い物や、パチンコ屋でのギャンブルのためではなく、人寂しいのか人の多い所を求めて集まってくるようです。