煙草の増税

 民主党の新政権になり、煙草の増税が公然と語られています。「健康目的税」と言葉はまろやかで耳に心地良く響きますが、国家が国民各自の健康に「口を出す」ときは疑いましょう。(笑い)
 税収不足のために煙草の増税をするぐらいなら、農家への「所得保障」などの「ばらまきを止めて」と言いたくなります。(「所得保障」に反対ではなく、「麻薬のような明日への展望のないばらまき農政に」反対します。農家の「所得保障」は優良農地の転売を厳格に規制して、農地の転売時には過去まで遡り宅地並み課税をして、その税金を意欲的な農家に充てれば良いかと思います。農地の転売では農家は儲からないことを明確にするべきです。農家が「汗水流して耕すよりも、畑の前に道路が通るのを期待する」そんな「木の葉が沈んで、石が浮かぶ」ような本末転倒な農政は終わりにするべきです)
 私は二年半ほど前から休煙していますので、増税されて煙草の価格が上がっても私の懐は痛くもかゆくもありません。でも「ちょっと待て」です。
 何で増税の議論が安直に「煙草」なんでしょう。健康のためですか?
健康のためなら「煙草」を法律で禁止すれば良いですし(勿論、私は大反対ですが)、 「煙草」を禁止するなら「お酒」も「ジャンクフード」も「砂糖水のような飲料水」も健康に良くない物は全て禁止です。
 今回のように「煙草」を禁止せず増税するなら、「お酒」も肥満と糖尿病の原因になる「ジャンクフード」も「砂糖水のような飲料水」も増税の議論があって良いと思います。
長塚節の『土』の時代、百姓の一日の手間賃は「清酒二本」ほどです。一日汗水流して「清酒二本」です。その金で、母ちゃんや子どもを食わさなければなりません。よほどの馬鹿でなければ、一日の稼ぎを全て酒に費やす生活は出来ません。
 それが今では一日の稼ぎで「清酒が5−6本」も買え、甲種アルコールと言う酒文化には縁遠いと思える酒が安売りされています。度数の強いアルコールが安い値段で販売され、アルコール依存症の人間を増やすための政策ではと疑いたくなります。
日本人の健康を考えるなら、早急に「お酒」の税金を上げましょう。
「ジャンクフード」も「砂糖水のような飲料水」も早急に税金を上げて、肥満児の解消、そして子ども達の健康を守りましょう。その税金を「子ども手当」に当てたら良いのではと思います。