自然公園

 我が家の直ぐ近くに、広さが約1ha程の自然公園があります。この自然公園はムラの人達がまだ乳牛を飼っていた頃の共同の牧草地でした。農家の高齢化、乳牛の採算の悪化などから牛を飼う農家が減り、そして皆無となり、牧草地が荒れ地になり、都会がバブルで踊ったおこぼれで自然公園に変わったようです。
 春の桜に始まり、ツツジ、紫陽花の花と続き、自然公園では今は百日紅の花がきれいに咲いています。
 「季節の花はきれい、回りの森林から流れて来る美味しい空気、静寂(近くのにわとり屋の鳴き声がその「静寂」を破ることもありますが)」このように恵まれた自然公園の芝生に子どもを遊ばせ、休みの日を過ごす一時は最高の贅沢だと思うのですが、遊ばせる子どもがこのムラにはもういません。時々、私が犬の鉄平を散歩に連れて行くくらいで、殆ど「人を見ない」公園です。
この自然公園の草刈り、トイレの掃除などの維持管理を年間50万円ほどでムラが市から請けています。自然公園の維持管理で一番手間暇がかかるのは公園の草刈りです、ムラ人延べ120人ほどで年3回に分けて草刈りをします。ムラ人が集まり、慣れた手つきで草を刈りをして、久しぶりに会ったムラ人と情報交換をし、それはそれで楽しい時間です。