残暑

旧盆に入り、ここ数日残暑が厳しいです。7月から8月の前半までは最高気温も30度前後と、ここ数年忘れていた過ごしやすい夏に「今年の夏は終わった」と早とちりした私には、この裏切りの暑さは心身に堪えます。
「裏切り」と言えば北京オリンピックでの日本の柔道です。手も足も出ず、コロコロ負ける。日本人が負けるから言うのではないですが、柔道という競技自体が面白くないです。 「マテ、マテ」と審判は柔道の試合の緊張感と高揚感を細切れにして、選手は「足を取り、抱えて投げる」柔道着を着たレスリングのような試合が多く、試合を見ていても不快が募ります。
 「不快」と言えば女子バトミントン準決勝での韓国の選手のクレームは、試合を見ている人間を不快にさせます。ルールで許されたクレームと思いますがその回数の多さ、しつこさは、バトミントンでの真剣な戦いの美しさを台無しにしていました。「爽やかなスポーツ」と言う言葉は、人生を掛けた4年に一回のオリンピックには存在しない言葉のようです。
今回の北京オリンピックは「加油」(中国語で「頑張れ」)の応援の声が会場に響き渡る大会です。どこの国でも地元開催のオリンピックはナショナリズムを高揚させると思いますが、今回の北京オリンピックは別格のようです。会場で響き渡る「加油」の声は、他国の人々の声を圧倒して、さしずめ「中国国内大運動会」です。
北京オリンピックの開会式で胡錦涛主席より「5人に1 人は中国人 」と言う発言がありましたが、「5人に4人は中国人以外」であると言う当たり前の事をもう一度中国人はかみしめて、多くの外国の人達が「北京が、中国が、良かった」と気持ち良く帰国できるように、ホスト国として残りのオリンピックを盛り上げて欲しいです。